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<<   作成日時 : 2009/01/04 07:57   >>

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新人選手が華やかなスポットライトを浴び、プロ野球界に飛び込んでくる陰で、たくさんの選手がユニホームを脱ぎ、第2の人生のスタートラインに立つ。前巨人の吉武真太郎投手(33)も、その一人だ。ダイエー時代には、セットアッパーとして優勝に大きく貢献。気迫あふれる投球で、数々の修羅場をくぐり抜けたタフネス右腕が、来季からは打撃投手として巨人を陰で支えていく。

 玄界灘からの寒風をものともせず、一歩一歩を踏み出す。来季から打撃投手となる吉武さんは、すでに福岡市内の自宅近くで、ランニングを始めている。「やっぱり基礎体力は大事だから。今はワクワクしている」と、第2の野球人生へ向けて意気込んでいる。

 巨人での2年間で、忘れられない日がある。07年2月1日、春季キャンプ初日。ダイエー、ソフトバンクひと筋で13年間、全力疾走してきた男は、新天地でのスタートに緊張していた。「それが、みんな本当に温かく迎えてくれて。原監督にも『頑張ってくれ』と、声をかけてもらった」あの時の感謝の気持ちを、裏方として恩返ししていく。

 現役時代から、何よりも人との出会いを大切にしてきた。もうひとつ忘れられない思い出がある。プロ2年目の95年、王貞治氏がダイエーの監督に就任した。「その時は、最下位の常連チーム。勝つということに本当の意味で飢えてなかった。王監督が来て『勝つしかない』という厳しい言葉をもらった。チームがだんだんと強くなっていった」気迫あふれる投球スタイルと、精密な制球力を武器に03年の優勝に大きく貢献した。05、06年は続けて60試合以上に登板。投手陣の精神的支柱としてチームを支えた。

 FA宣言した小久保の人的補償で、07年に巨人へ移籍。2年間で19試合2勝1敗に終わり、くしくも王監督と同じく今オフ、潔くユニホームを脱いだ。「これからもいろいろと経験していきたい。人間として成長したい」数々の修羅場をくぐり抜けた男のボールがこれからは、常勝を求められる巨人の打撃陣をサポートする。

 ◆吉武 真太郎(よしたけ・しんたろう)1975年6月3日、大分県生まれ。33歳。大分・国東高から93年ドラフト4位でダイエー(現ソフトバンク)に入団。97年には3試合連続無四球完投勝利で6月の月間MVPに選ばれるなど7勝の活躍。リリーフに転向した03年以降は、中継ぎの柱としてフル回転した。通算成績は319試合30勝41敗5セーブ、防御率3.81。179センチ、84キロ。右投右打。家族は妻と1男1女。

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